記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

天獄ストラグル -strayside- 感想

※核心に迫る内容ではないけどネタバレあるので注意

イメージイラストとか配色がポップな感じで、明るめの作品が好きなので気になって購入しました。
獄ストの内容はそこまでポップな感じではなかったけど、比較的明るめ。


🔥目次🔥
❁始めてすぐに思ったこと
❁好きなところ
❁人によって苦手そうなところ
❁気になったところ
❁私が無理だったところ
❁特典冊子類
❁こんな人におすすめ
❁こんな人にはおすすめできないかも……
❁まとめ



初めて起動した時、タイトル画面に【CUSTOM】という項目があったので、なんだろ……と思って触ったら、いきなり教育番組みたい(???)な画面になってウケた。
その後、本編を始めたら、突然教育番組みたいなコーナーが始まって、どうあってもNHK感から逃れられなくて笑う。
しかもそのコーナー、2回で終了したので、あれはなんだったんだろう……という気持ちに時々なりました。

獄ストを初めて起動した時にタイトル画面に出てくるネコ、ゲーム開始してわりとすぐに登場します。
主人公に【タマ】と呼ばれているのですが、突然説明なしで出てきたネコなので、このタマはどういうポジションなんですか……と思って辞書で【タマ】を見たら【魂緒の愛称】みたいなことが書いてあって結局何も分からなくて笑った。

なんでかは分からないのですが、獄スト、喋る小動物やマスコット(?)が大量に出てくるのできらりん☆レボリューションかな?と何回か錯覚しました。
小動物「きゅぷぷ……(悲)」
は、ちょっと笑う。
きらレボでも小動物は喋ってなかったのに獄ストの小動物はめっちゃ喋る。

獄スト序盤をプレイした時点で【NHKの教育番組とちゃおを足して割った何か】みたいな感情を抱いていたのですが、それにしては所々下品なので大人向けではある。
大人向けちゃお。

序盤、攻略対象(一人除く)と主人公は険悪な感じで関係がスタートしたのに、気がついたら信頼関係ができてて、ちょっとびっくりしました。
最初の悪かった印象を覆すほどの何かは全くないわけではないけど、そこまで起きていないように見えたので、展開が急に感じたのが残念。


■好きなところ

・演出が凝ってる
漫符がたくさん使われていて、獄ストのポップな世界観にあってて好き。
某キャラの立ち絵の一部が動く演出がすごい&面白すぎて最初に見た時はめっちゃ笑いました。
スマホとかテレビの演出も凝ってて、見てて楽しい画面で良~!


・バッドが見たことないタイプのバッド
バッドエンド自体は何人かはどこかで見たことあるかもみたいな内容なのですが、バッドエンドを見てエンドロールが流れて、その後からがちょっと見たことないタイプの展開になるので興奮します。
つらかったり、悲しい気持ちになるだけのバッドが苦手な人、ハッピー展開を求めている人にはめちゃめちゃおすすめ!
私はバッドエンドからのハッピーとか、希望のあるバッドエンド(ダイロクの悲恋みたいなやつ)が好きなので獄ストのバッドはかなり嬉しかったです。
だてに作品のイメージカラーにカラシ色を使ってないなと思いました。?


・吐きそうなほど萌える両片想いがあった(※個人差があります)
菊之助と凛の両片想い~告白が最高に好みで涙出た。
↓に獄ストで苦手だったところを書きますが、菊のことも↓の理由(🔞系の暴言)からかなり苦手……というか、攻略キャラ全員苦手で誰のことも好きになれそうになくてこのゲームどうしよう……みたいな状態でスタートしました。

菊が序盤に言った暴言は無くならないし、菊はこの手の暴言を吐きそうなタイプではないので、なんでそれを菊に言わせた?という気持ちは消えないけど、菊と凛の両片想いと凛の片想いの描写が本当に好みで、直接愛を伝えてるわけではないけど伝わる愛みたいな描写と台詞とモノローグでめちゃめちゃ好みでした……。
🔞暴言とか下品な台詞やシチュエーションがツラくて、獄ストやめよかな……と何度も思ったのですが、菊ルートのおかげで獄ストやって良かったという気持ちになれたのでありがとうございます……🙏

ただ、お互いが好きになった理由はよく分かりませんが……。
両想いになってすぐに🔞に繋げるのはちょっと苦手でしたが、片想いが両想いになるまでの流れが好きだったので良いことにします……。


■人によって苦手そうな所

・攻略対象が男性と関係を持っていた描写がある
攻略対象と相手の男性がお互い両想いという訳ではなくて、生活に困ってそういうことをしてお金を稼いでいたという過去の話として書かれているので、過去の必要に迫られてしたこととして流せる人は大丈夫だとは思うのですが、苦手な人もいるかも。
ダイナミックコードの某キャラの過去が平気だったor乗り越えた人は大丈夫だと思います。


・下品な所や🔞系の暴言が多い
結構序盤から時々🔞方向に品がない感じで、🔞系の暴言(リアルに言われたら通報レベル)を主人公が出会って間もない攻略対象ほぼ全員に言われるので戸惑いました。
これが男性向け🔞作品の移植だったら、そこまで何かを思うことはなかったと思うのですが、女性向けCSゲームとして発売してるからちょっと引っ掛かるのかも。

女が嫌いだからといって、初対面の女の子にあんな暴言吐くんか……みたいな気持ちが主人公と仲良くなったあとも消えないんですが……。
しかも、↑の台詞を言われて逃げた主人公が、何故か逃げたことを責められて翌日謝ってるのが本当に謎。
逃げない方がおかしいレベルの台詞だったと思うんですが……。
それに、この台詞のシーンは回想で何回か出てくるので、忘れようと思っても忘れられないのがつらい。
某キャラの個別ルートで分かるある出来事を知ると、この台詞を言った攻略対象のうちの一人の人間性を疑うようになるところもキツい……。

あと、↑の🔞暴言は攻略対象4人が全員で一緒に言うので寒さもある。
🔞暴言の時以外でも、
A・B・C・D「(同じ台詞)」
みたいなのがよくあるので、なんか笑う。
打ち合わせでもしてるんですか……?


■気になったところ

・女性の性被害や理解できない出来事(※個人差あり)が多い
女性が性被害を受けた&受けるエピソードが頻繁に出てくるので、無理な人は本当に気をつけてください……。
無理じゃない人はあまりいないと思うけど、トラウマがある人はプレイするの危険だと思う。
描写が妙にリアルでかなり胸糞悪いです。
その他、ある職業を下に見ている発言(謎のフォローはあるけどフォローしきれてない)や、何かやらかしても(かなり重い罪でも)簡単に許されることが多いこと(基本的に犯罪者に甘いです)、みんなでサブカプをくっつけようとする等……個人的に引っ掛かる所が何ヵ所かありました。


・好きになる過程がほぼない
個別ルートに入ったらいつの間にかお互いを好きになっていて、主人公が相手のことを好きになっていたことをモノローグで知ってびっくりすることが多かったのが残念でした。
共通ルート時点でお互い惹かれ始めてて……からの個別ルートみたいな流れだったら気にならないのですが、獄ストの共通ルートは選択肢無しの一本道なので、そういった描写なしで個別でいきなり好きになってるのはちょっと違和感でした。
両片想い、片想いの描写がすごく良かっただけにもったいないなと思いました。


■私が無理だったところ

共通ルートの攻略対象4人で主人公に🔞暴言を吐くところがかなり引っ掛かったのですが、これ以外にも個別ルートでも同様の言葉を使う攻略キャラがいるのと、あることを知った後だと、🔞暴言をどういう気持ちで言ってたんですか?みたいなキャラがいるのがキツかったです……。

下品な台詞やシチュエーションが多いけど、主人公の片想いモノローグが好みだったので、それなりに楽しんでいたのですが、最後に攻略することになるルート後半が私は苦手でした。

私は菊之助の可愛さで全てを乗り越えようとしていて、途中までは乗り越えていたのですが、この最後のルートだけは駄目だった……。
しんどいルートなのですが、そのしんどさがシリアス乙女ゲーとかの、人におすすめできるしんどさではなく、リアルに想像させられる性被害方面のしんどさだったので普通に不快。
このルートが大団円っぽいポジションでもあるのですが、ラストのまとめ方も私はですが理解できなかったので余計に複雑な気持ちです。


■特典冊子類
私が所持している獄スト特典の文章系のものの感想です。
菊之助(×凛)推しの立場からの感想なので、めちゃ偏った意見です。

・限定版冊子
攻略キャラ視点。
生前の話~ハッピーエンド後の話。
本編で詳しく描かれなかった箇所の生前の話もあり、綺麗にまとめられていて良かったです。ちょっとエロ。

・ステラ冊子
攻略キャラ視点。ハッピーエンド後で雨がテーマの話。
凛の名前が出てこず、彼女、あいつ等に置き換えられているので、デフォ名派CP好きとしては寂しかったけど、名前変換派の人も楽しめる良い仕様です。
ちょっとエロ。

・ステラワース 夏のオトメイトまつり ブロマイド
デートで◯◯に行かない?みたいな台詞のみで内容が薄く、めっちゃ個人的にですが得られるものはなかったです……。

・アリスNET オトメイト Rainy FAIR 2022 インタビューカード
めちゃめちゃ良かった!おすすめ!
本編ハッピーエンド後でインタビュー形式(3問)。
獄ストのインタビューカードは文章量が多くて嬉しかったです。
特に菊のQ1の答えがすごく好きで、菊推しが求めている回答だと思います。パーフェクト。
それだけに、共通ルートの菊はなんだったのかという話ではあるのですが。(一生言う)


どこかの特典でエクストラ(バッド後)の後日談があったら、もっと良かったなと思いました。
アニメイトさんでは買っていないので、もしアニメイトさんの冊子の内容がそれだったらごめんなさい🙏


■(超個人的)こんな人におすすめ

・両片想い期間が好き
・片想い女子が好き
・バッド展開からハッピーエンドになるシナリオが好き


■こんな人にはおすすめできないかも……

・下品な発言や展開が苦手
・やたらと主人公を持ち上げるモブが苦手
・過去のことで恋愛感情がなかったとしても、男性と関係があった攻略キャラやそのようなエピソードが苦手
・解決しない問題があると気になる
・性被害の話がしんどい


■まとめ

下品な台詞や不快な出来事が多くて、最初は獄ストのこと苦手かも……攻略対象も誰のことも好きになれないかも……と、プレイしていて不安だったのですが、主人公が片想いしている時の言動やモノローグ、両片想いの時のふたりのやり取りがすごく好みで、最終的にはプレイしないままでいるよりはプレイして良かったなと思いました。

攻略対象一人につき一回は、個人的にですが記憶に残るイベントがあったのも良かったです。
ただ、攻略対象と主人公がお互いを好きになった理由がよく分からないことが多い気がして残念でした。

ルートによって未解決で終わる問題があったり、サブカプの話が頻繁に出てきたり、失礼な発言が多かったり、前後の繋がりがよく分からない台詞が出てきたり、この辺りも苦手な人は苦手かも。

私は菊之助が良い子で好きだったのと(共通ルート某シーン除く)、菊之助×凛が好みだったので獄ストで得られるものがありましたが、誰にも萌えられなかったらこのゲームを最後までプレイするのは厳しいかなとも思います。

主人公の片想い描写が私はめちゃめちゃ好みだったので、片想いする女の子が好きな人にはプレイしてほしいと思うけど、引っ掛かる点も多いので一概におすすめですとは言えないのが残念。