記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

学園K -Wonderful School Days- V Edition 感想

※ネタバレあり
※原作を知らない人間が、原作キャラ(学パロ)とオリジナル主人公のカップリングで騒いでるだけの話なので、原作ファンの人は本当に気をつけて!
乙女ゲー攻略対象としてのKのキャラしか知らない不届きものなので、たぶんめちゃめちゃ解釈違い起こしてます。注意。


原作が少女漫画とか、女の子主人公作品で、それが乙女ゲー化!なら、原作では見れなかった色んなキャラと主人公の未来の可能性が見れてむしろ嬉しいのですが(はめふらSwitchとか)、Kはタイトルを聞いたことがあるくらいだけど、女の子主人公の恋愛系作品ではないっぽいし、もしかしたら乙女ゲーKで攻略対象になっているキャラに原作でお相手がいた可能性もあるのかも……とか考えると、学園Kをプレイするの、すごく踏みとどまってしまうなと思っていました。

明るめ学園ものっぽくて気になってはいたのですが、学パロになってて、オリジナル主人公で恋愛するのって、なんか原作に申し訳ないなという謎の罪悪感が強くて。
でも、最近プレイしたホーンテッド・オバケストラがめちゃめちゃ面白かったのと、そういえばゆーますさん繋がりなら、スチプリも好きなんだよな……と思って、ゆーますさんがシナリオを書かれている作品を調べていたら、学園Kにゆーますさんが関わっていると知り、そこからは気が付いたら手元に学園K Vita版がありました。怖

ゆーますさんなら、学園Kより前にOZMAFIA!!をやれという話ですが、なんか気分的にサクサクプレイできそうな作品がしたかった。
OZMAFIA!!も近いうちにやりたい。

プレイ前は、恋愛するために生まれた男じゃないのに、恋愛するためのゲームに生まれなおした男とオリジナル主人公の恋を見ることに対しての罪悪感がすごかったのですが、プレイしてみたら、もう高速手のひら返し。
めちゃめちゃ楽しい~!
サクサクプレイできるし、明るいし、会話のテンポが良くて、めっちゃ!楽しい!!
主人公の沙耶も無個性ではなく、結構積極的で、好きな人には好きだってはっきり言うし、ツッコミ側のように見えてボケにまわることが多いし、原作を知らない人間から見たら、原作キャラかな?というくらい、物語に馴染んでた。
乙女ゲーとして、ちゃんと沙耶が主人公の物語になりつつも、原作キャラも一人ひとりの個性が惜しみ無く描かれていて良かったです。

攻略対象って言うのも原作になんか悪い気がしますが、体育祭やクリスマス・バレンタイン等、大まかなイベントはみんな同じような流れで発生しますが、攻略対象によって、エンディングまで付き合わないキャラもいたり、ルートの途中で付き合うキャラもいたり。
キス有りのキャラと無しのキャラがいたのも、そのキャラクターならではという感じで良かった!!!
私が求めてたのはこれ!ノルマじゃないキス!

全員にルート中一回はキスシーン有り、みたいな決まりは個人的にはいらない派で、好きな時にキスしてほしいので(?)、これはめちゃめちゃ良かった~!
キスがあること自体は良いと思うけど、このキャラはこのタイミングではキスせんでしょ……🔞なことはせんでしょ……というキャラがキスや🔞をした時に違和感があるので、無理に全員にキスとか🔞ノルマを課さなくてもいいなと思っていたので、これは理想。

一部キャラを除くけど、ほとんどのキャラは、ハピエンもノーマルエンドもバッドエンドも全部ハッピーな感じなのが良かった。
ノリが軽めで、突然何かが起きても何故か受け入れられるので、プレイヤー側に全てを受け入れさせるこの世界観すごい。
全体的に、学園生活の中でいつの間にか芽生えていた恋……気が付いたら一番近くで相手を見ていたいと思うようになって……みたいな感じで良かったし、心と心が通じ合う🔞やキス無し(控えめ)・ゆったりめの恋愛が好きな人にはすごくおすすめです。

みんな良かったけど、特に伏見と沙耶の関係がめちゃめちゃ好き。
好きと言葉にしなくてもお互いがお互いを特別に思っていることが分かっていて、ふたりでいることが自然になっていくのがめちゃめちゃ良かった~!
理想のゆるやかな恋なんですが。
身体的な接触がほとんどなくても、お互いを一番に想う心からの愛って表現できるんだよな……と思って、本当にありがとうございました……。
Vita版で追加された後日談もすごく良かった~!

原作がある作品を学パロにしてオリジナル主人公を投入して恋愛させるゲームでこんなに楽しくて受け入れられる作品になってるのすごいな~そういう作品って他にあったっけ?そういえばベルばら学園も学パロ乙女ゲーになってたけど楽しかったな~と思っていたら、プロデューサーが寺嶋桃子さんで、ベルばら学園のディレクターの!?となりました。

ベルばら学園は、学パロ・オリジナル主人公・(たぶん)原作でお相手がいるキャラと主人公の恋愛有・自分のルート以外では主人公以外の女の子と結ばれる攻略対象等……私は最後ふたつが地雷で、でも、主人公ボイス有りの明るめ学園ものやりたいなという気持ちで地雷覚悟でプレイしたのですが、プレイ前は不安に思っていた要素も実際にプレイしてみたら受け入れられたし、めちゃめちゃ楽しかったので、原作有り作品をこんなに素敵乙女ゲームにできるって天才すぎる。
寺嶋桃子さん以外の力ももちろんあるけど、寺嶋さんのゲーム一生やりたいなと思いました。

学園Kの恋愛、すごく好みだったんですが、イベントがぶつ切りになっているのだけは気になりました。
体育祭とかクリスマスとかバレンタインとかのイベントが休む間もなく立て続けに発生するし、1つイベントが起きて、うわ~めちゃめちゃ良い~ここからどうなるんですか~!?と思った次の瞬間には別のイベントが起きてて、最初のうちはすごく戸惑いました。
余韻に浸る間もなく、どんどん次のイベントに進んでいく。
謎の生き急いでいる感。
会話が始まったと思ったら突然終わって、日にちが飛んでて、困惑していたら、別のイベントが始まっていたこともありました。
ちょっと笑う。スピード感がすごい。
この件はちょっとどうかと思うけど、このゲーム自体は楽しかったのでおっけー!
ひとり2時間程度でサクサク攻略できるので、疲れてる人にもおすすめ。

私は学園Kでゆるやかな恋を見つけてしまったので、身体的接触が控えめでも愛しあっていることが確認できる系ラブを求めていて、爆速展開が許容できて、学パロがおっけーな人にはおすすめです。