記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

Money Parasite ~嘘つきな女~ 感想

※核心には迫らないけど、ネタバレあるので注意


マネーパラサイトの略称、キュピパラ(キューピットパラサイト)の親戚みたいな感じで【マネパラ】なのかとしばらくの間思っていたので、【マネサイト】でちょっとびっくりしたけど、今となってはなんか馴染んで良い感じです。

マネサイトは各ルートに関係がある選択肢を選んだ時に、両サイドからクラッカーぱん!!!🎉(効果音有)されるのですが、その演出が派手すぎて、最初に見た時はなんかの祭が始まったのかと思ってめちゃめちゃびっくりしてたのに、プレイしているうちにだんだん慣れてきて、クラッカーぱん!されても特に何も思わなくなってきたので慣れってすごい……人間ってすごいなって思いました。

マネサイトは、楓真と田中さんが気になるという気持ちで始めたけど、みんな良いキャラしてた!
最後は黄→田中さんで終わると決めていたのですが、それ以外は興味がない順で攻略しようとか、めちゃめちゃ失礼なことを考えていて(本当に失礼でびっくりする)、最初ジェレミア→アミルで始めたのですが、ジェレミアの時点で性格良すぎてびびってたら、アミルもめちゃめちゃ良い人で本当にすみませんでしたという気持ち。
私が一番のカス。

ジェレミアとアミルはどっかで見たことある見た目なので、よくいる感じのキャラでしょうと思っていたら、色々アレンジされてるキャラで、マネサイトでしか出会えない感じでとても好きでした。
なにより、めちゃめちゃ優しい。
この疲れた現代社会には、こういう裏のない純粋な優しさがとても体に染み渡るので、心が疲れてる人にもおすすめ。
やっぱり優しさが世界を救うんだなって思いました。

(田中さんは若干あれですが)基本的にみんな優しくて性格が良いし、話の展開も先が読めそうで読めない感じで楽しくて、主人公のキャラも良い!
各キャラ、純愛な感じのロマンスルートと、闇のたくよーさん寄りのマジックルートの2つのルートがあるのですが(田中さん以外、一人ひとつバッドエンドも有)、ロマンスはたくよーさんならではの、自分の道は自分で切り開く主人公で良かったし、ロマンスはちょっとずるい女で好きな人のためなら人の道を踏み外しても良くて、そんな自分に気付いてる……みたいな闇の主人公で、ひとつの作品で光と闇のたくよーの両方が楽しめるのが良かった。

闇も、めちゃめちゃに闇!という感じでもないライトな闇なので、闇初心者さんもプレイしやすそう。
闇ガチ勢の人には物足りないかもですが、好きな人のことだけにまっすぐになったからこその主人公の人間的な闇を見れるので、そういうのが好きな人にはおすすめ。

そして、マネサイトの何が好きかと言うと、闇寄りのエンディング(マジック)でも、すごくツラい……みたいな終わりではなくて、お相手と主人公にとっては、これもひとつのハッピーエンドという終わり方なところ。
めちゃめちゃメリバ!という程でもないけど、メリバ好きさんにもおすすめです。

ただ、マネサイトのこと、総合的には好きですが、引っ掛かるところもあるにはありました。
某エンディングで良い感じで終わろうとしているのに、最後の最後で昔のプリクラみたいな背景のスチルを出された時は、笑うところじゃないのにめちゃめちゃ笑った上に、直前までの記憶が消えて、エンディングの内容もその前までの流れも思い出せなくなったので、こういう昔のプリクラみたいな背景のスチルを出したいなら、せめて中盤までに出しておいてほしかった。
あと、私の理解不足かもですが、たまに、そうはならんやろ……みたいなシーンがあったり、説明が細かすぎて逆に頭に入ってこないところがあったりして、そこはちょっと気になりました。
ただ、キャラは良かったので、細かいことを気にしない精神でいけば楽しめるけど、合わない人には合わないかなとも思います。

私は楓真ルートのシナリオ再生でいうと前から12個目のシナリオの楓真の「はい」がなんか好きすぎたのと、楓真と十萌の会話のテンポが好きなのと、😁みたいな笑い方の楓真が良すぎて優勝したので、全てがおっけーでした。ありがとうございました。
あと、プレイ前は興味がなかったけど、ジェレミアとアミルが優しすぎてプレイするうちに好きなったのも良かったです。
アミルと十萌の、食事の時にどっちがおごるか問題みたいなやつでお互いが辿り着いた答えが好き。

最初からこの人がタイプだなと思って予想通り好きになるのも良いけど、最初は興味がなかった人にいつの間にか惹かれてたという体験ができるのも、複数のキャラの恋愛でしか見せない面を見られる乙女ゲームならではだと思うので、そういう意味では、私はですが↑の両方の体験ができたのが良かったです。

たくよーさんはいつもですが、選択肢スキップがサクサクだったり、選択肢のところでオートセーブしてくれたりと、めちゃめちゃプレイしやすい環境をつくってくれているのが天才。すごく周回プレイしやすいです。

また、おまけのスチル閲覧のところで、このスチルが出たのはどのシーンかとか、更にそのシーンを丸々再生させてくれるところが好き~!
ゲーム発売カウントダウンボイスも収録されています。

システムまわりにも配慮が行き届いてるところが良。
引っ掛かるところもあったけど、総合的には楽しめた作品でした。