プリンスPia♡キャロット 感想
※ネタバレあり
年老いてくると学園ものとか青春ものとか、そういうグロじゃないやつを欲するのはなんでだろう……。(個人的な意見です)
学生の時は寧ろグロとか人の死を欲してた気がする。(ゲームの話)
あれもなんだったんでしょうね。
❁だいたいこんな話
プリンスPia♡キャロットというイケメン店員しかいないファミレスが舞台。
その店で使うステンドグラス(なんかめちゃ高い)を主人公(が預かっていた猫)が割ってしまい、弁償の代わりにプリPiaで働くことになる話。
❁主人公
美咲ちゃん。カウンセリング能力が高い。元作品がギャルゲーだからか、ちょっと男性向けの女子感(？)ある。どちらかというと無個性ですが、たまにあざとい。
❁攻略対象
・あらし先輩
「はむはむ」とか「はみはみ」とかいう謎の擬音を使うのが地味に不快。設定盛りまくりでウケる。
・山内舞人
家に着く頃に携帯のバッテリーが0になるように調整してる男。何も起きてないのに主人公をサークルクラッシャー扱いしてくるのはなんで？？？プリpiaの年齢制限を爆上げしてる主な原因。
・鈴城瞬
意外とクレーンゲームで取れるまで粘るタイプの男。無断欠勤する社会人失格タイプなのに何故か惹かれてしまう……。と思っていたのに、個別ルートのシナリオがアレ。
・的場大地
地味にヤバ男。何故かジャックジャンヌのカイを思い出す。
・心路
恐らく一番まともな性格。
・店長
一番まともなルート。
❁
謎に店の制服を２パターンから選べて、それぞれにスチルがあり凝ってます。
プリpiaは立ち絵芸がすごい。
額から血が出てる立ち絵差分あるの、地味に細かくてウケる。めちゃ小さい立ち絵で遠近法を表現してるの、アーメンノワールとかよりも葵座を思い出しました。立ち絵が遠すぎる時に、横に薄く拡大した顔を映して遺影みたいにしてくるの笑う。
喫茶店ものと思ってたらいつの間にかバンドしてました。カレイドイヴで自衛隊？系の職業の攻略キャラ達がいつの間にかアイドルみたいなことしだして困惑したの思い出して笑った。
バックログ見ようとしたら残像？みたいになって笑ってたら、前の文章に飛ぼうとした時、ロード画面で右斜め上から人参が流星群みたいに降ってきて死ぬ。笑
ゲーム設定のところに「データ」というのがあり、なんだろ？と思っていたら、キャラ設定が入っててウケた。
こんなところにキャラ設定入れるの、プリpiaでしか見たことない。笑
好きな食べ物がほとんどプリpiaの世界にしか存在していないもので笑う。
エンド曲、すごく可愛いんですが、ルート後半激重シナリオになるプリpiaには合ってなくないですか……？
昔のギャルゲーみたいな曲。
たぶんpiaキャロット(元作品のギャルゲー)のなごり？
エンディングは
店長以外各キャラふたつ
(店長エンドはひとつ)
＋
・略奪エンド(あらし→山内、的場→鈴城に乗り換えるエンド)
・三角関係エンド(あらし&山内、鈴城&的場、心路&店長)
・ノーマル？エンド
・大団円？エンド(ハーレム寄り)
があります。
地味に種類が豊富。
❁キャラ別感想
・あらし先輩
あらし先輩ルートめちゃくちゃで笑う。
ほぼツチノコ探しと世界征服の方法を探すみたいな話で進んでたのに、突然アイドルになるかどうかみたいな展開になって、かと思ったら実はあらし先輩はどこかの国の王子かも！？みたいな話になっててめちゃくちゃ。笑
ラストの方で美咲があらし先輩の国の人？に人質に取られるんですが、その人達は謎の言語で会話していて台詞のところに字幕みたいな感じで翻訳が出る……という感じだったのに、急に外国語ぽい日本語で喋りだしたので笑った。
あらしは山内とルートがペアになっているのですが、略奪エンド？みたいな攻略中じゃない方のキャラに乗り換えるエンド(あらしから山内に乗り換えるエンド。何故か逆はない)と三人で付き合うエンドがあって、なんか楽園男子を思い出した。
・山内舞人
あらし先輩の時から思ってたけど、ダイレクトなエロでびびる。
親からは公務員を目指すように言われてるけどパティシエになりたい、みたいな話だったはずなんです。途中までは。
いつの間にか同じものを三つは買わないと安心できない性格だから(遺伝)、お金がないと家族に納得して貰えない→公務員になりなさいと言ってたと(義理の)親に言われる話になっててウケた。何の話？？？私は今、何を聞かされてる？？？
プレイヤーへの戒め？
同じグッズ複数買うとお金無くなるよという警告？
・鈴城瞬
バイト終わりに出口でファン(？)に囲まれている鈴城を発見し、会釈だけして帰ろうとしたら、軽く手を振ってくれる鈴城になんか萌えた。
のに、ルート入った途端に毒親が出てきて激重展開になるのやめて。
ルート入るまでの方が楽しかった……。
学生らしいお付き合いを返して……。
突然の直接的なエロやめて……。
鈴城のこと好きだったはずなのに、毒親、50万で駆け落ちetc……でなんか萎えてしまった。
そして、毒親問題解決せずに終わって死んだ……。
・的場大地
このルートに入る時、自動的に鈴城がフラれるのしんどすぎ。
友達と遊ぶ約束をしていたため、的場のお誘いを断った美咲。当日、友達と別行動していたときに偶然鈴城と会うのですが、背景のめっちゃ遠くに的場がいてびびった。笑
このプリpiaの立ち絵芸は何。笑
立ち絵を使った芸(？)へのこだわりを感じます。
明日朝起きたら連絡する約束をしていて、美咲が朝6時に「的場さん起きたら連絡ください」みたいなメールをしたら、直後に的場がピンポンしてくるの本当に怖いのでやめて。笑
しかも似たようなエピソード何回もある。いつも待ち合わせする前から美咲の家の前にいる。笑
的場はヤバい男ですが、シナリオはまとも……？途中、黒蝶のサイケデリカみたいになったけど……。
・心路
毒(母)親やめて……。
名前が女の子っぽくて気にしてたけど、クラスにいる「傷心(ジュリア)」とかいう男子の名前の方が遥かにヤバくて笑う。
プリpiaの中ではまともなシナリオだなと思ってたら、心路が突然記憶喪失になって記憶が中2に戻っててウケた。
母親がだいぶアレなのに、いつの間にか許されてたのは本当に謎。
・店長
店長の家に行く→震度3の地震が起きる→テレビでやってたペンギンが可愛いから水族館行こ！の流れが謎で笑う。
26歳が出会って1ヶ月の女子高生と付き合お！となるのはヤバさを感じるけど、主人公の親に交際許可を取るのでしっかりしてる。？
でも、たぶん店長ルートが一番現代ものらしいまともなシナリオ。
❁シナリオのヤバさ(超個人的)
↑伝説的なヤバさ
あらし
《越えられない壁》
山内
鈴城
心路
的場
店長
↓まとも(プリpia比)
あらしルートはマジでヤバい。伝説。どんな食べ物を食べて、どんな生活をしていたらこのシナリオ書こ！となって、テストプレイした人達がいいね！発売しよ！となったのか知りたい。でも、このシナリオ、嫌いじゃないです。なんか元気出た。
❁プリpiaのここがすごい
・立ち絵芸がすごい
立ち絵を使った演出が凝っています。めちゃめちゃ小さくした立ち絵を使って遠近法にしたり、立ち絵を薄く拡大して遺影みたいにしたり……。？
待ち合わせをすっぽかしていた鈴城が、美咲に好意を持ってからのデートで待ち合わせ30分前に来ていた時、背景をスライドしていった遠くの方に鈴城がいたのが良かったです。(語彙力0)
・エンディングの種類が豊富
乗り換えエンドや三角関係のまま終わるエンドがあるので、楽園男子とかオルフレールが好きな人は好きかも。
でも、↑2作品よりは明るい。
雰囲気的にはトリコリティアイズのトリアイルートやダブルスコアの三人エンド。
・アルバムに登録されるシーン再生が長い
めちゃ長いです。再生できるのはスチルが発生したシーンとエンディングだけなのですが、スチルの箇所だけでなく、その前後、選択肢まで再生されるため、あれ？まだ終わらない……もしかして本編プレイしてた？？？となるレベル。
❁まとめ
現代ものでここまでヤバいシナリオにできるのは逆にすごい。あらしのシナリオは伝説。
ただ、あらしがヤバすぎるため、初回にあらしを攻略するとその後のキャラが物足りなく感じるかも？(？？？)
プリpiaは喫茶店ものの皮を被ったバンド闇深ゲームなので、ほのぼのラブコメを求めてプリpiaに辿り着いた人は死にます！
ただ、それほどバンドものという訳でもなく、人が死ぬほどの闇でもないため、闇を求めてる人も死にます。
でも、意味不明すぎて逆になんか元気が出るゲーム。ときどき虚無になりますが……。
コンプしてからゲームタイトルが「プリPia～プリンスPia♡キャロット～」なことに気づいて笑った。
「プリンスPia♡キャロット」だけだと思ってました。
プリPia、自らタイトルを省略していくタイプのゲームだったの！！？
