記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

蛇香のライラ ~Trap of MUSK~(Switch) 感想

※ネタバレあり

エロが全面に出てるみたいなイメージのゲームだったので苦手かもと思い、ずっと触れていなかったのですが、至極の男SwitchでエロがエロなCSゲームを乗り越えた今、もしかしたらいけるのでは……?と思い、購入しました。
三角関係でみんなが幸せになる作品が好きなので、両方と付き合うであろうルートにも期待大💮


■だいたいこんな話

主人公(シリーン)はめっっっっっちゃ美人の踊り子。
たぶん国宝級美人。
だいたいの人が一目惚れしてる。
実は踊り子なだけじゃなくて、男性にハニートラップして情報を得たりしてます。
皇子をハニトラする依頼を受けたり、なんか大変なことになる話。


💃シリーン(主人公)
乙女ゲー主人公ではいそうでいないポジション。
めっちゃハニートラップする。
昔の夢小説とか、なろう小説にいそうなタイプの最強系美人主人公。
実際できる女だけど、できる女感出してくるところがちょっと……と思ってたけど、第二夜のシリーンはできる女だけど、そうあるために自分を抑えてる普通の女の子って感じで好きでした。


◆第一夜

・ロラン
妹を探してる、妹の人形(???)を持ち歩いてる男。
妹が拉致されたっぽいという、人から聞いた情報だけで妹拉致したっぽい人に復讐しよ!ってなってるの、ちょっと危険な思考で怖……。
↑も怖いけど、妹を模した人形を持ち歩いてるのが一番怖い。
オタクでもアクスタを常に手に持って歩いてるわけじゃないのに。???
ロランの妹も、好きな人を模した人形を持ち歩いてて笑った。
血は争えないんですね……。


・ヴィンス
【女を愛したことがないターゲット】とかいうキャッチコピー(?)なのに、爆速でシリーンのハニトラに引っ掛かったのは2コマ落ち漫画みたいで面白かったです。?
第一夜はヴィンスをハニトラしよ!というのがメインのシナリオなので、ロランルートでもヴィンスをハニトラして一緒にお風呂入ったりしてました。
なのに、ロランルートでは突然フラれた感じになってて可哀想。
ちょっと同情する……。


◇第二夜

・皇驪
金と権力を持ったオタクの末路……って言いたかったけど、性格良いし、国のことちゃんと考えてるし、ここにきてまともな人の登場にビビる。
内容も普通に面白かったし、そこまで際どいエロもなく、個人的に楽しかったです!
オタ部屋みたいな所で🔞になるのはちょっと気になりましたが……。
めっちゃ女の子攻め!みたいなのがあまり得意でないので、このルートのシリーンが好みでした。
シリーンが少しずつ皇驪に惹かれていく描写が良かった……。


・希驪
まともな人でビビる。
家族想いで性格良くて可愛いので、みんな好きだと思います。
見た目と紹介文とOPの際どいスチルから、お兄ちゃんを陥れようとしてる俺様系なのかと思って勝手に苦手意識を持っていたのですが、全然そんなことはなくて!めちゃめちゃ性格良くて見た目で判断してごめんなさいという感じでした。
ヤバい女が多数登場してきて引くけど、希驪とシリーンのカプは可愛かったです。
普通の女の子みたいになってたシリーンが可愛くて好き……。
シナリオはちょっと超展開でしたが……。



そういえば、この兄弟の首にある夏の大三角形みたいなホクロは結局なんだったんですか?


◆第三夜

・ライザール王
ライオンキングにいましたか……?
なんか定期的にライオンキングで見たことある……みたいな気持ちになるんですが、ライオンキングってそもそも人間いた?
三部作のゲームのSwitch版でパケ男なだけあって、この人攻略したら他にいけなくなるみたいなところがあるけど、ラストのスチルでへそピアスしてたことが衝撃すぎて、え!へそピアスしてたんですか!!!?という気持ちでライザールルート~完~してた。
へそピアスで完全にへそが埋まっていたのですが、へそピアスってこういうものなんですか……?


・ジェミル
この人攻略したら他にいけなくなるパート2。
髪下ろしてる時、髪を首にかけてるのはなんで……?蛇香のライラの暗喩……?(?)
第二夜から薄々感じてたけど、第三夜で確信したのですが、蛇香のライラ、シチュエーションエロを手軽に楽しむ作品かとプレイ前と第一夜では思ってたけど、違う!真相が!ある!
真相ルートとして真相があるわけではないのですが、第一夜~第三夜にかけて少しずつ謎が解けていく系のゲームです。
ジェミルがかなり真相なので、第三夜はライザール王→ジェミルの順番で攻略するのがおすすめ。
ジェミルとシリーンの関係性が良かったのですが、重いようで重くないご都合主義展開で気がついたら終わってたので、そこまでカプ萌えできなかったのが残念です……。


❁まとめ❁

・エロいけど思ってたよりエロくない
すごいエロがくるんじゃないかと身構えていたのですが、そこまでエロではなかった!
元が🔞ではないけどPC作品なので、たぶんPCではもっとエロなのかなとは思います。
ライラの前に至極の男をプレイしていたのですが、至極の男がエロの内容を実況してくるタイプのエロだったので、それと比べるとSwitch版ライラはそこまでエロくはなかった。
雰囲気エロ&暗転が多かったので、Switch版はエロが苦手な人もまだプレイしやすいかなと思います。
ただ、際どいスチルは多いです。
そして、たぶんこの作品をプレイしてる人の多くは三人で🔞になるシーンを期待してる人が多いと思うので(たぶん)、エロ苦手層向けではないかも。
エロ苦手な人が頑張ってプレイして、何か得られるかというと????なので、ある程度エロを求めてる人向け。
でも、めちゃめちゃにエロいというわけでもないのでエロい人向けでもないのかも……?


・平和な三角関係
二重スパイルートは第三夜を除き、明確に三人で付き合うことになるので、攻略対象間でのギスギスした感じもそこまではなく、特に第二夜ではかなり平和な感じで三人で付き合って~完~します。
めっちゃハッピー。
世の中の三角関係になってる人達に言いたい。
三人で付き合ったら全てがハッピーですよ、と。
まぁ、三人の合意があって、子どもをつくらない前提の話ですけど……。
男2女1の三人で付き合う系を求めている人にはおすすめです。


あたりまえ体操だけど、第一夜~第三夜が繋がってる
蛇香のライラのこと、色んなキャラと色んなシチュエーションを手軽に楽しむ、お手軽エロゲー(失礼)みたいなものだと思っていたのですが、第一夜→第三夜に進むにつれて少しずつ話の全貌が見えてくる系のゲームでちょっと意外でした。
真相とか無いと思ってた。
第一夜はシチュエーションエロ感が強かったのですが、第二夜と第三夜は第一夜で起きたことをプレイヤーが知っている前提で進むので、いきなり第二夜や第三夜をプレイするとついていけなくなるところがあるかも。


・たぶん二重スパイルート後に聞ける特殊な台詞に条件がある
めっちゃたぶんの話です。
二重スパイルートをクリアすると、タイトル画面に行く時に台詞が流れるのですが、そのボイスが二重スパイルート前にクリアしたルートの攻略対象のボイスなので(たぶん)、何回もプレイする予定のない人はそれぞれの作品で好きになりそうな方のキャラを二番目に攻略した方が良いかも。



短めのシナリオで、三部作だけど全部プレイしても15時間程度だったので、手軽にプレイできます。
短い作品だけどシーン再生がついていたり、おまけ画面が凝っていたり、各キャラ攻略後に前日譚や本編の彼視点、シリーンへの手紙が見れる等、こだわりが感じられました。

重めのシナリオですが、短いのでそこまで心理的なダメージを受けずに終わるのが良かったけど、それだけにたまにご都合主義なところや急に感じるところがあるのがちょっと残念でした。

シリーンの見た目が美人じゃなかったらシリーンのことを好きにならなかったんだろうなというキャラが何人かいるのも、そういう設定だとは分かっていても、ちょっと残念に感じました。

でも、三角関係になるのはよくあるけど、三人で付き合う乙女ゲーは貴重なので、その要素に興味がある人にはおすすめです。