記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

今宵、妖しい口づけを (Switch) 感想

※ネタバレあり

このゲームのこと、妖怪の世界(?)が舞台の作品なのかと思っていて、妖怪ものにそこまで心惹かれないなと思ってプレイせずにいたのですが、たまたま見た任天堂さんのサイトの今宵のゲーム画面で、立ち絵が普通の人間だったので、もしかして逢魔時(怪談ロマンス)とかKLAP!!みたいな人間界と妖怪の世界の境目がほぼないよ、みたいなやつ!?それなら好きかもしれないと思って購入しました。

Switch版は攻略できるキャラが違う、2バージョン出ています。ほぼポケモン。?

❁雅・京牙・沙門 編
❁綺龍・千影・雪之丞 編

それぞれのルートは特に話は繋がっていないので(むしろ、設定が繋がっていない時まである)、とりあえず好みのキャラがいる方のバージョンを買って、もう片方を買うかどうかは後で考えても良いかも。

プレイ時間は2作で20時間程度。


■だいたいこんな話
主人公は25歳図書館司書で家が神社。
なんか突然、妖怪をパワーアップさせたり、回復させたりできる特別な血を持っていることが判明し、イケメンの妖怪から肉体関係を迫られる話。

❁あらすじからエロのにおいがしまくってて、それも購入を戸惑っていた原因だったのですが、想像していたよりもエロは控えめで個人的には良かった!
一生言うけど、ボルテージさんの至極の男に勝てるCSのエロはなかなか無いと思うので、至極の男と比較すると遥かに健全です!


■キャラ別感想(プレイ順)

・雪之丞
雪男⛄️
顔がタイプ。
と思っていたら、主人公も雪之丞の顔がタイプで一目惚れしたっぽいので、話に入りやすかったです。?
コンビニの2000円以上買ったら引けるくじでナイトクルージングペア招待券が当たったのはウケた。
めちゃめちゃリッチなコンビニ。
富裕層向け。

序盤は優しそうに見えて腹黒……みたいな、昔流行ってたキャラみたいな感じだったのですが、いつの間にか主人公の前では可愛い系にシフトチェンジしてて、そっちの方が好みでした。

雪之丞(他、妖の人達)は普段から人間界にいた攻略キャラ(沙門)から何か物を渡す代わりにお金を貰っていたのですが、雪之丞は主人公にある物を自分のお金でプレゼントしようと、プレゼント代2万円を稼ぐためにバイトします。
でも、雪之丞が色々やらかしてバイト先が休業になり、結局2万円は稼げず、でも貰っていたバイト代で別の物を主人公にプレゼントします。
その後バイトはしていないので、残りのお金ってほとんど残っていないと思うのですが、しばらくしてからペアリングをポンと買ったのはビビった。
そのお金どこから出たんですか?
もしかして人(沙門)のお金……?

その後、別件で人の家を破壊するのですが、修理代100万円請求されて、100万円ごときでわざわざ来るとは……みたいなことを言ってたのに、いざ払えと言われると、そんな大金はありませんって言ったのはウケた。

続編辺りから、序盤の腹黒系キャラが嘘のように、丁寧で優しくて可愛い♡みたいなキャラになっていた雪之丞ですが、さすがに人の別荘で🔞したのは迷惑で笑いました。(後で分かりましたが、恐ろしいことに、攻略キャラ全員人の別荘で🔞します。そもそもこの人達、シェアハウス状態になってる家で🔞してたし、雅に至っては家で🔞してるところを他の人に見られてたっぽいので最悪。笑)

借金を踏み倒そうとして、相手に海の藻屑にしてやると言われた時の雪之丞の名言、
「海の藻屑なんかではなく、私はパンケーキになりたいです」
が意味分からなさすぎてウケた。
パンケーキがどうとかいう話をしたことがあるわけでもないのに、何の脈絡もなくてやば。

スペシャルシナリオで、雪之丞の体重が120キロになって床が抜けたのは笑いました。


・京牙
狼🐺
主人公の友達カップルとWデートすることになるのですが、お化け屋敷でボヤ騒ぎを起こしたり、人間界のお金を持っていないから主人公にお金を払ってもらったりしているうちに、主人公の友達に、あの人大丈夫……?と、かなり怪しまれてて笑った。

そして、友達にあの人が彼氏で大丈夫かと言われたことを本人に言う主人公……。(京牙が何でも言ってほしいみたいなことを言ったからではあるけど)
そんな主人公に対して、主人公の友達は俺達には関係ないよね? お化け屋敷とかいう陳腐な建物が燃えても別に……みたいな態度で最悪すぎてウケる。

でも、主人公も本編では京牙のことを下に見ているのか、明らかに雪之丞の時とは違う、京牙を大切にしていない感じの選択肢が多かったのでおあいこみたいなところはある。

ケモミミおじさんとか、天井からマグロ(?)を吊るしてるセクハラおじいさんとか、ヤバいサブキャラが続々登場して笑った。


・雅
狐🦊
いきなり雪之丞のシナリオと矛盾しててビビる。
雪之丞ルートでは、きゅうりにハチミツかけたら美味しいって教えてきた河童が、雅ルートでは主人公に↑を教えて貰ってて困惑する。
けど、そういえばこのゲーム、それぞれ攻略対象が違う2バージョン出てるポケモンみたいなゲームなので(???)、そういうこともある……のかな?

このゲーム、何かあるたびに勝ち確BGMみたいなの(OPで流れるBGM)が流れるのですが、雅本編ラストの勝ち確BGMを流すタイミングが完璧でめちゃ良かったです。
ここまで、変なタイミングで流れてることもあって、ちょっと笑うこともあったので余計に良かった。

人間の姿の方が疲れないって言ってた次の次の話くらいで、人間の姿でいると疲れるから妖の姿でいると言い出したのは、爆速で矛盾してて笑った。

雅も俺様ドSメインヒーローという、ボルテージ(アプリ)さんのいつものメインヒーロー紹介文なのですが、意外と自己犠牲男で可愛い系で、お前との思い出があればこれから先一人でも生きていける系男だったので、最初は雅に興味がなかったのに予想外に好きでした。

マジモンの他人の結婚式をぶち壊したサブキャラ女だけが無理すぎた……。
結婚式の費用払ってほしい。

雅ルートでしか判明しないサブキャラの特殊な設定が多かったんですが、なんだったん……。


・沙門
座敷わらし⛩️
明らかに僕、陰陽師です!みたいな服装ですが、座敷わらしです。
主人公が高校生の頃から、主人公のところの神社で働いている、お兄ちゃん的存在。

私は兄系は苦手かなと思っていたのですが、私が苦手なのは、ノルンの遠矢とか、シャレマニの双巳とか、怪盗Xの健至とかの、バスケが得意そうなタイプの一度は兄貴って呼ばれたことがある系のキャラだったのかもと気付きました。(びっくりするほど偏った意見なので、↑のキャラが好きな人はごめん🙏)
でも、得意なスポーツは卓球です、って言いそうなタイプの近所のお兄ちゃん系は逆に好きかもしれない。

沙門は後者なので期待していたのですが、途中から突然キャラ変し、ちょっと困惑してしまいました……。
最初好みだっただけに地味にショック……。

ヤバい民族(?)に【祟り】って書かれた部屋に閉じ込められたのはちょっと笑った。

本編ではそんなことなかったのに、続編で突然沙門が人気アイドルにヤバいほど似てるという話が出てきて、主人公とデート中にアイドルと間違われてマスコミに囲まれます。
その時点でなんでという気持ちでいっぱいだったのですが、何故か家や主人公の職場までマスコミやファンが押しかけてきて、熱愛はどういうことなんですかとか言ってきて怖かった。笑
一般人と一般人の恋愛にマスコミが介入してきたの怖すぎて震える。
アイドルの事務所は、ただのそっくりさんですよと言ってるのに、沙門が日本にいる時間にそのアイドルが海外にいたことが分かるまで誰も信じてくれなくて、逆にそのアイドルが可哀想でした。
沙門と似てるアイドルの立ち絵が何故か沙門の一回り小さかったのも地味にウケた。
そういえば、沙門のビワのスチルがあるのですが、それだけ画質が悪かったのもなんだったんだろう……。


・千影
烏天狗👺
もしかして、このゲーム、ルートごとにシナリオ書いてる人が違う……?
キャラの設定がブレまくってて、自分のシナリオでは体重が120キロになるまで食べまくってた雪之丞が、自分少食なんで……みたいなことを言って、主人公よりご飯食べないキャラになっててウケた。

このルートの京牙が爆イケでめちゃめちゃ良かった……。
この京牙を攻略させてほしい。

妖の姿の時は人間には見ることができないっていう設定が突然浮上してきたのに、本編エピローグでやっぱり妖の姿でも普通に見えるようになってたのは何……。

このゲーム、主人公と契約した妖はめっちゃすごい力を得るからみんな主人公と契約して強い力を持つ子どもが欲しいっていう流れだと思っていたのですが、ここにきて突然、主人公と契約して子どもが生まれると、その子どもは全ての妖怪の中で一番上の【モノノケさま】っていう地位につける可能性が高くなる……みたいな話になっててビビった。笑
ここまで4ルートやってきて、モノノケさまとか初耳なんですが……。

何故かみんな、主人公のおばあちゃんを妖怪扱いして戦いだしたのはウケた。
おばあちゃんと初対面の時の雪之丞の「見かけないババアですね」は最悪で笑った。笑


・綺龍
龍🐉
普通に職に就いてて、びっくりするほど安心感がある!
沙門と綺龍は人間界で仕事をしているのですが、他の人達は妖の世界でしか仕事をしていないのと、普段から人間界にいて、主人公が仕事から帰ってきたら普通に家にいるのでニート感がすごく、友達に彼氏の職業何?ってきかれた時に困っていました。
でも、綺龍は仕事があるので安心感すごい。

カーナビにお礼言ったり、家電を可愛がってて好印象♡
って思ってたのに、途中から出てきた綺龍のおとんがちょっとキモすぎて記憶を失った……笑
もはや綺龍がどうとかではなく、綺龍と結婚することで、あのキモい親父と身内になるのが無理すぎる……。
親父は牢屋に入れられたとはいえ、ちょっと……抵抗があるんですが……。
しかも、初登場時は立ち絵が無かったのに、途中から突然立ち絵有になっててつら……。
地味にイケおじなのが更に腹立つ。笑

ボルテージさんのゲームで時々あるけど、最初は立ち絵が無かったのに、途中から突然立ち絵有になるサブキャラはなんなん……。

主人公と熱愛報道された綺龍が(綺龍は作家なのですが、作家に恋人がいるからってマスコミに追われるのも謎)、マスコミに主人公との関係を聞かれて、「彼女との関係は一言で言えばGood relationshipです」と言ったら、Good relationshipが流行語大賞取ったのはウケた。


■まとめ

妖怪ものだけど、みんな普段から妖怪の姿でいるわけではなく、普段は人間の姿で舞台も人間界がメインです。
なので、そこまで妖怪物語という感じではなく、いつものボルテージさんの現代ものであるようなデートや同棲等のエピソードもあるので、現代もの好きの人も楽しめると思います。

ルートごとに設定が違う時があって困惑することが多かったのがちょっと残念。
他社ですがアムネシアみたいに、全ルート設定が違うパラレルワールドという訳でもないので、矛盾を見つけるたびに引っ掛かっていたので純粋に楽しめないところもありました。
ただ、ボルテージさんのアプリ作品らしく、ピンチになっても最後はハッピーにまとめるところや、絶妙に笑える会話は健在なので、そこは安心してプレイできました。
私は特に雪之丞でめちゃめちゃ笑った。