記憶喪失しま(エナガ)

乙女ゲームの感想とか色々

片恋スターマイン 感想


片想いものの決定版といっても過言ではないです。
そして、当て馬好きが救われる物語。(全米が泣いた)

少女漫画で三角関係になって、好きなキャラが当て馬で
①ヒロインにフラれたり
②ヒロインとヒーローの恋を応援してきたり
③ヒロインとヒーローがいい感じになったあとに登場した女の子とくっついたり

もしくは上記のコンボを決められて苦しんできた人達が求めていたものの全て。それがこの作品です。
本当にありがとうございます……。

※苦しんだ例
花男/花沢類、となりの怪物くん/ヤマケン、めちゃモテ委員長/西崎、ラストゲーム/相馬……他いっぱい(死)

もう↑書いてるだけで、ヒロインに選ばれなかった男子とヒロインのエピソードが走馬灯のように過って倒れそうになる。

私は少女漫画で好きになるのはいつもだいたい当て馬で、でも結ばれないことに苦しむのがつらくて乙女ゲームに逃げて来た人間です。

でも時々、少女漫画に帰って当て馬で苦しんで乙女ゲームに戻ってくる。エンドレス。

私が乙女ゲーを推す理由は、少女漫画だったら絶対にヒロインと結ばれることはないだろうなというキャラとヒロインの結末が見れるからなのですが、乙女ゲーで少女漫画みたいなシナリオというのは意外と少ない気がします。

青春はじめました!や、はつカレのようなファンタジー要素無しの学園×青春×現代な乙女ゲーが最近枯渇しているような気がするので、コンシューマー乙女ゲーで切な爽やか学園もの復活してくれませんか……?
最近異世界ファンタジーが多いような……。ファンタジーはファンタジーで好きですが……。
逆にギャルゲーはファンタジーよりも現代学園ものの方が多いような気がするのですが、なんでだろ?

片恋スターマインは少女漫画なシナリオなので、より少女漫画の当て馬と結ばれた感が強くて感動。

ただ、片恋スターマインの攻略対象(2人)は少女漫画だったらどっちがメインヒーローかというと、どちらのキャラもメインヒーローにも当て馬にも成りうるかな、と思います。

このゲーム、文章が天才すぎ。
これはこの制作者様にしか書けない文章。
秋に向かっていく夏の終わりの儚さが伝わってきて苦しくなる。
確実に夏の匂いを感じました。?
画面から聞こえてくる蝉の鳴き声が時間が経つとゲームの音声だったのか現実のものだったのか分からなくなるくらいに現実。???
没入感がすごい。

高校生活や大学生活は人生の中で考えると一瞬の時間。
その時間の中で誰かを好きになって、その人に幸せになってもらいたいと考えたり、自分本意に相手に好かれたいと考えたり……。
そんな恋や愛が夏の終わりの匂いのする文章(????)で描かれています。
共通ルートからずっと泣いてた。
個別ルートは両方号泣しすぎてしんどい。

私の酷すぎる語彙力ではこの作品の素敵なところの1000分の1も表現できないので、表現力がある人はプレイして私の代わりにこの作品をもっと世に広めてください……。

片恋スターマインはこの作品だけでも理解してプレイすることはできますが、同制作者さんの前2作品から話が繋がっているので、そちらをプレイしてから今作をプレイすると、より理解が深まる&感慨深さで死ねます。幸

前2作品は高校時代の話。
高校生だった登場人物が大学生になって、社会に出るのは時間の問題で。

学生時代はどれだけ仲が良くても、誰かに好意を抱いていても、学校にいる時間が世界の全てのように思ってしまっていても、卒業したら物理的に距離が離れてしまいます。
一緒にいる時間も意図してつくらない限り、仲が悪くなったわけじゃないのにお互いの存在が遠くなっていく。思い出になってしまう。
そんな儚い学生時代を浴びれるので全作プレイ推奨です。



何度でも言うのですが、ノベルゲームコレクションさんで公開されている作品のほとんどがスマホにインストールできてアプリのような感覚で遊べます!最高!
現在PCが死んでいる私のような人間でもスマホでフリゲ(有料レベルの作品ばかりなのになんで無料なの???全制作者さんチップ機能付けて~!)を遊べてハッピー!
すごい時代。


❁1作目
隣の家の幼馴染に素直になれないのでラインする。
https://novelgame.jp/games/show/862

❁2作目
憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない。
https://novelgame.jp/games/show/1994

❁3作目
片恋スターマイン
http://novelgame.jp/games/show/3870


憧れの先輩と推理クイズ~の画面の構成?が可愛くてらぶ。
片恋スターマインは本当に……大号泣です……。
全人類プレイしよ?
素敵すぎる作品をこの世に生み出してくれてありがとうございました。