紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories- 感想

※ネタバレあるかも

雰囲気的には大正×対称アリスとか死神と少女。
この辺りの作品好きな人はこれも好きな気がする。
世界観はスチームパンク。
不思議の国のアリスっぽいところもあります。

文章がかなり独特なので、合わない人は本当に合わないと思う。
でも、個人的にはだんだんと癖になる文章で、合う人にはめちゃ合うとも思います。

書いてある言葉と実際の台詞が大幅に違う……ということがあるので、ボイスはなるべく飛ばさず聞いた方が良いかも。

例:
書いてる言葉→かたちなんて呆気ないもの
実際の台詞→時刻0時30分、ヴェラザノはひとりでに自壊した

↑みたいに、書いてる言葉と実際の台詞が全然違うのは、特に途中で読まれる詩(≪≫で囲まれた文章)でよくあり、詩の台詞？は攻略に関わってくるので注意。

章の終わりにプレイヤーが新聞記事を読むのですが、その時に詩で聞いた言葉と違う箇所を選択する問題が出てくるので油断していると死にます……。
実質国語の読解問題。？

画面の構成も独特で、なんか絵本っぽい。
同じキャラの全身のイラストと立ち絵が同時に出たりします。

元は男性向け🔞美少女ゲームですが、あまりそれっぽくないです。
主人公が女の子でフルボイスなので、乙女ゲーマーさんや女の子主人公ゲームを求めている人にもおすすめ。
大人向け絵本、みたいな作品。

基本的には一本道のシナリオで、エンド分岐はありません。
なのでゲームっぽくはないけど、この作品の表現はゲームじゃないとできなかったと思う。

特に書いてある言葉と実際の台詞違うところはアニメやドラマCDでは表現できないし、漫画で台詞にルビを振ると吹き出しみちみち(？)になりそうだし。
ゲームという媒体があったからこそ生まれた大人向け絵本。？？？

文章は本当に独特で、全部理解できているかというとかなり怪しいです。
文章から意味を読み取るというよりは、体で感じる……紫影のソナーニルと同化する気持ちでいくと良いかもです。
もはや自分が紫影のソナーニルになるぞ！くらいの気持ち。？？？
そんな気持ちでいると、不思議と文章が頭に入ってくるような気がします。？

この作品、お風呂シーンでちゃんと声が反響するタイプです。
入浴前にプレイすると、あれ？もうお風呂入ったっけ？と入浴した気分になるので、私の代わりに紫影のソナーニルがお風呂に入ってくれていたのかもしれませんね。
お風呂に入りたいけど入れない時にもおすすめ。

紫影のソナーニルはシステム？も快適！
PSPでプレイしたのですが、データインストールを使わなくても結構ロード時間が短めでサクサク進められます。
一本道シナリオなので使うことは少ないかもですが、選択肢スキップもあり、これも爆速で次の選択肢or前の選択肢に飛ばしてくれます。
本当にこれPSPなのかな？と疑うくらいサクサクなので、ハードがPSPで躊躇してる人は意外と大丈夫だと思うのでやってほしいです。(大丈夫じゃなかったらごめんね)

この作品、Aとリリィのカプが気になるから、ボイスあり女の子主人公だからという理由で購入したのですが、実際にプレイしたらエリシアが可愛すぎて泣いた……。

過去エリシアびっくりするほど可愛いし、アランとエリシアのカプ、萌えとしんどさがすごい……。
このカプの話が挿入されるたびにセーブデータつくってた。
話が進むごとに可愛いし萌えるのにしんどくなっていってもう無理でした……。墓
展開は予想できていたのに、信じたくなさすぎて最後はボロボロ泣いてた……。

Aリリ目当てで紫影のソナーニルにやってきたので、思ってもいなかった方向から刺されました……。
エリシア幸せになって……。